概要
IDPro知識体系の発行にあたり編集者からの手紙
引用について
Flanagan H., (2020) “Editor’s Note”, IDPro Body of Knowledge 1(1). 2020年3月31日発行 ライセンス:クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際
編集部注
Heather Flanagan(IDPro編集長) - © 2020 IDPro
新しい知識体系(BoK)を作るには様々な人々、私たちのケースではIAMに関わる実務者達が構成するグローバルな業界の協力が必要です。第1回目の記事集はヨーロッパ、オーストラレーシア、アメリカ大陸を含む世界中から集まった人々によって作成されました。彼らの関与がなければ、この記事集を立ち上げることはできなかったでしょう。
IDPro知識体系の初版では、組織において頻繁に遭遇するいくつかの課題について、ID実務者達のための指針を提供しています。この記事集は「Introduction to Identity - Part 1」から始まり、その最初のパートはIan Glazerにより持ち込まれEspen Bagoが編集した「Admin-time」から始まります。次にIan Glazerによる別の記事である「Identifiers and Usernames」が続きます。さらに法制度がIAMにどのような影響を与えるかに焦点を当てた3つの記事、Thomas Smedinghoff氏による「Laws Governing Identity Systems」、Andrew Cormack氏による「Introduction to the GDPR」、Andrew Hindle氏による「Impact of GDPR on Identity and Access Management」へと続きます。
標準規格はIAMの世界に大きな影響を与えるものあり、Corey Scholefield氏はISO/IEC 24760:2019 - Part 1のレビューを提供しています。また、プロジェクトマネジメントのスタイルもIAMに大きな影響を与えます。Graham WilliamsonとCorey Scholefieldによる「IAMプロジェクトのためのプロジェクトマネジメント入門」をご紹介します。 プロジェクト管理のスタイルもIAMに大きな影響を与えており、Graham Williamson氏とCorey Scholefield氏によるIAMプロジェクトのためのプロジェクト管理入門を紹介しています。
最後に、Mark Drummondが作成した「Independent IAM Organizations」のリストを掲載します。このリストには、世界中でIAMのさまざまな側面を調整・サポートしている組織を紹介しています。
読者の皆様には、GitHubリポジトリを介したフィードバックの提供をお願いいたします。すべての記事は「bok」リポジトリで公開されますので、フィードバックや修正、詳細情報のリクエストを提供することができます。
今後の知識体系のリリースでは、これらの概念を超えて、他の興味深い視点を提供したり、モノのアイデンティティ、消費者の視点から見た IAM とは対照的なワークフォースにおける IAM、検証可能なクレデンシャルや分散型アイデンティティを含む新しい標準などの新しいトピックを紹介したりする予定です。 IDPro知識体系は今後も共同作業であり、他の記事と同様に導入部で変更すべき点についてのご提案をお待ちしています。特に、執筆、レビュー、BoK委員会への参加など、より多様な個人の参加を奨励します。人種、性別、文化を問わず、多様な経験とアイデアを持つ多くの人々がBoKに参加していますので、ぜひご参加ください。
私たちの業界が切実に必要としている知識体系を作成するにあたり、皆様のご支援に感謝しています。今後もIDProとの関わりを続け、将来の号のためにご自身で記事を書くことをご検討いただければ幸いです。